理事長挨拶

ごあいさつ

 本都農業は、昭和40年代の高度成長期以降、都市人口の著しい増加に伴う宅地化の進展により、農地の減少、環境問題、農業人口の他産業への流出等により、農業に対する意欲を失いつつある状況にありました。
 このような中、本都農業の近代化と生活文化の向上や、農家経済の安定を図ることが急務であり、様々な悪条件と戦い農業に精魂を打ち込む農業者等の顕彰や、農地の保全と農業後継者の育成により、さらなる東京農業の振興が求められていました。
 財団法人内田農業振興会は、東京都農業協同組合中央会・東京都内の各農業協同組合連合会の会長であった内田秀五郎氏の叙勲記念祝賀会の席上で満場の支持を得て、東京農業の振興を図るとともに農業関係者の顕彰を図る目的で昭和42年1月に設立されました。
 その後、本財団は国の公益法人制度改革に伴い、平成22年10月1日より「一般財団法人」に移行し、さらに令和3年4月1日公益財団法人として、東京都から認定を受け、事業につきましては、引き続き農業振興事業並びに顕彰事業を継続しています。
 本財団の事業は、本財団だけでは果たすことはできないことから、個人や関係団体からのご協力をいただき東京農業の振興に寄与することを目的に事業を実施しております。
 また近年、都市の中において、さまざまな機能を有する農地を残そうという状況にあり、東京における農業振興の重要性は一段と高まっております。
 本財団の事業運営につきまして、多くの方々のご理解とご協力を賜りたく、よろしくお願い申しあげます。